異彩の絵師 熊崎 勝の世界 「ワンダーランド・エロスの迷宮」

9月20日まで名古屋伏見地下街の「夢画廊 」で開催しています

AICHI TRIENNALE 2010 参加作品ですぞ

 

 

熊崎さんの了解を得て展示中の作品の部分を撮影させていただきました

 

 

会場には多くの人が訪れていましたが

作品を食い入るように見ている小学生の男の子を引きずるように外に出すご両親がおいででした

お気持ちは分かりますよ

画廊のオーナーでもある熊崎さんは言っていました

この絵をしっかり見ておけば いい大人になります

 

 

熊崎さんの世界を写真で展示配布しようものなら即逮捕マチガイナシです

名古屋でエアブラシを使って絵を描いているのは熊崎さんただ一人になってしまったそうです

エンドランドの遠渡さんはMacで描いていますしね

 

 

むかし 熊崎さんと一緒に事務所を構えようと栄周辺でいろいろ物件を探して歩きました

家賃と交通の便の兼ね合いで空港線瓦町の万国ビルに決めかけていたのですが

熊崎さんが仕事を始めるたびごとに防塵マスクを掛けなければいけないことを思うと気が重くなり同居はあきらめました

このビルには後にオーム真理教名古屋支部が入居しました

もちろん 地下鉄サリン事件の前です

 

 

30年以上前の仕事です

博報堂のAD中条 巌さん コピーライターの佐々木さん そして私が写真を担当した広報愛知

新聞広告の原稿は白が白く表現されず 黒もまた完全には黒くならない

そこでハイライト版といって原稿の白地に網が掛からないようにしたり

プリント上で中途半端な暗部は省略したりする工夫をしなければいけませんでした

今のようにデジタル加工は夢の中にも登場しない時代でしたから

ちょっとした修正 加工をエアーブラシマンの熊崎さんにお願いしていました

シリーズの広報愛知はこの年に始まった日本新聞協会賞の新聞広告優秀賞の栄誉に輝きました

博報堂の中条さん佐々木さんとトリオを組んだ名古屋銀行の「娘が嫁に行く」シリーズで

朝日新聞広告賞 部門賞をいただいたのも これと前後してでした

くだらない昔話をしやがってとお思いの方もいらっしゃるでしょう

でもね これぐらい言わしてくださいよ

自分が言わなきゃあ 誰も言ってくれませんから