モアレ


 同じ模様を重ね 片方を動かすと縞模様が発生することがあります この現象をモアレといいます
デジタルカメラの撮像素子が規則正しい方眼模様になっているため
同じように規則正しいパターンで構成された洋服 タイル状のビル壁面などに干渉縞といわれるモアレが出現してしまいます
多くの場合は偽色を
併発することもあり 画像修正は困難なものになります
(「FOVEON X3R」を搭載している SIGMA SD10 などはパターンモアレは発生しない)

タイル外装のセンチュリーホール

同じ建物をローパスフィルター有り無しの2台のカメラで比較してみました
画像をクリックすると 等倍画像がご覧いただけます

Kodak DCS Pro 14nx
Nikon D100

 モアレ 偽色の影響を軽度なものにするためには ローパスフィルターを装着した(ほとんどがそうですが)
デジカメを使用すればいい しかし運悪く出現してしまえばPhotoshopなどでレタッチを行うしありません
Labカラーに変換後 a b チャンネルをぼかしす方法などありますが 完全には取り除けません

そして 画像の クオリティーを落とすことになり あまりお薦めはできません

モアレが認められない同じ柄を合成することで ある程度は画像を繕うことはできますが 時間的な損失も おおきくなります

パターンモアレが出そうな条件は撮影時に予想できるはずです 撮影時に予防措置をとっておくべきでしょう
同一場所から ズームなどで 画像サイズの違うカットを撮影する
画角などに余裕があれば カメラを回転させて数カット撮影する(回転角度によってはモアレが発生しない)


下は 解像度を変えて撮影した画像です
サイズ表示をクリックすると等倍画像がご覧いただけます


Kodak DCS Pro14nx はRAWデータ撮影時にも以下の3種類の画像サイズを撮影できる
他機種にはない 大きな美点の一つです

3000×4500 Pixel 
2000×3000 Pixel 
1500×2250 Pixel 

3000×4500 Pixel では認められた 建物右上部のパターンモアレも
画像サイズを1段階さげるとほとんど目立たなくなる
高周波が解像できなく つまり'ぼけて'いるのだが、それでも600万画素の画像ですから、、、
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