Day by Day

Jun29-2024〜Jul.11-2024

 

 
写真の歴史は感光材料の歴史でもある。
世界最古の写真であるニエプスの感光材料はピューター板でした。
時間をおくことなく銅板などに沃化銀の感光膜を施したダゲレオタイプが登場する。
印画紙から印画紙に転写をするネガポジ方式のカロタイプも同時に使われていたそうです。
ガラス湿板法と呼ばれる粘着性のあるコロディオンを塗布した湿板が登場し感度が劇的に向上した。(ISO-1程度)
この時代ブリキ板に塗布したティンタイプなど多くの写真術が出現したそうです。
この頃はまだ引き延ばし機などなくキャビネ判から人物を等身大で記録できる大きさのカメラが作られました。
湿った状態でしか撮影できなかった不便さが解消されたのは1870年代にガラス乾板が登場し感度もISO-10程度まで上がりました。

ニトロセルロース(フィルム)がガラス板に変わり1930年代にはアマチュア写真家が育まれる環境ができ、表現としての写真が広がります。

電荷結合素子(CCD)が出現してから50年以上経ちますがデジタルカメラになって銀塩プリントの価値が見直されています。
 
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